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NINGEN-DO INTERVIEW #001

 ”KOTA MIYAMOTO Collage T-shirts collection” 
RELEASE INTERVIEW

2/3

宮本コータ(comix)へのインタビュー第2回目は、
comixや弾き語りなど音楽について話を聞いてみました。

※このインタビューは2015年12月のはじめから約一カ月半の間に、何度かの電話とメールで行ないました。 

"comix"

――comixはリリースとツアーを繰り返していたのが一段落したように思いますが、ここ最近はどんな感じですか?

 一段落、しちゃったね(笑)。『』って曲がそうさせたような、、、けどやっぱアルバムだね。2ndアルバムを作ります。

(▲comix / L→R : じょーちみのる_Ba/Cho, 宮本コータ_Vo/Gt, アナベベ_Dr)
Photo : Hideki Akita  

 ――曲作りは結構進んでいるんですか?

 今は吸収期間かな。色々聴いたり見たりとか。あと、色々とっちらかったものを整理してる。作ったり発表する時も楽しいけど、こーゆー時も自由で楽しいよ。
 前に『BIG FUTURE』ってミニアルバムの中で初めてじょーちゃん(comix/Bassist)が作った曲に俺が詩をつけた『行き先は不明』って曲があるんだけど、すごい気に入ってる曲なんだ。2ndアルバムでも3人で色んなアプローチをしたいなと思ってる。

Photo : Hideki Akita 

――1stアルバムは12曲でしたけど、2ndアルバムは?

 曲数は特に決めてないよ。どうなるかわかんない。アルバムとして満足できるものになればいいかな。

――今はまだ手探りな感じ?

 なんとなくイメージはあるけど、どんどん変わっていくと思う。

――何かやる、作る上でテーマを一つ掲げることは重要ですか?

 いや、曲が揃ってくればテーマとかタイトルとか自然に浮かんでくると思う。1stアルバムのもそうだよ。ただそれを総括する一曲が新しく必要だと思ってって曲を作った。それで完成って感じだったよ。
『BIG FUTURE』もそうかな。曲がなんとなく揃ってきた中で、「あーそうか、未来のための今で、今のための未来かー。」とか考えてて、"俺、今、未来がテーマだなあ"って思って。それからBIG FUTUREって曲を作ったのかな。

 

 (▲1st ALBUM『森』It's A Fact Records) 

  

(▲1st MINI ALBUM『BIG FUTURE』COXPOZ MUSIC)

(▲2nd single 『暁』COXPOZ MUSIC)

――comixはいい曲ばっかりですよね。ほんと、ただのファンの発言ですけども、心を揺さぶられるというか、ポーカーフェイスじゃいられないというか、めちゃくちゃ感動します。

 まじで!? うれしいなあ。残るかな? 残るものだったらいいなあ。
 そっか、"心が揺さぶられる"っていいね。俺もそういうの好き。

――パンクやハードコアのバンドと一緒にライヴをすることも多いと思いますが、暴れたり踊ったりというよりかは棒立ちで喰らう感じというか、泣きながら拳を上げるというか(笑)、いい歳したオッサンが周りのことなど一切気にすることもなく鼻水垂れ流してそうなっちゃいますね。

 いやでも、まだね、もっといい曲作ります。つーか俺もじょーちゃんもオッサンだしね(笑)。べべはまだ20代だけど。アナベベcomix入って4年だよ。早くない? こないだのワンマンはべべとレコーディングした曲だけでやったんだ。ベベはね、底知れないよ。

――そうですよね、ほんと目を見張る凄いドラムを叩きますよね。しかし、4年ってあっという間ですね。アナべべでcomixのドラムは10人目だと聞いていますが、そういえば、アナべべがcomixに加入したときって確か大学を卒業するかどうかくらいの歳のころで、就職が決まっていたのにそっちを蹴ってcomixに入ったんですよね。

 確かそうだったね。就職決まってたみたいだね。最初ピラニアツアーに一緒に行って、その時はサポートドラムだったんだよね。それで1stアルバムの『森』を作ってツアーに行くって時に二人で飲みに行って、「これから一緒にやってくれるか?」って話をして「やる」って言ってくれたんだよね。もうそっからずっと最近まで休むことなく音源作ってツアーに出てってやり続けることができたね。

――ほんとに休むことなくって感じでしたよね。

 今までcomixが動けなくなるっていうのがドラムの都合だったんだよね。だから、ベベだったからここまで出来たというか、逆にベベがいなかったら今ぐらい(音源をコンスタントにリリースしてツアーに行くこと)はできなかったね。

――comixはもう一人、ベースのじょーちくんが居て三人でcomixですが、じょーちくんも独特な心を鷲掴んでくる心地の良いベースを弾きますよね。

 じょーちゃんもすごいね。スタンダードなベースも弾けるし変わったのも弾けるし。じょーちゃんはなんか絶対に癖をつけてくるんだよね。

――"癖"となるとcomix全員にそれは感じますけどね。"あぁ、クセモノやなぁ"と聴けば聴くほど思いますし、魅力です。

 

 Photo:CHIZKA

――comixって、背中を押してくれるような言葉だったり、熱い言葉だったり、人間味のある言葉だったりっていう詩があって、さっき言ってた三者三様の濃ゆい"癖"があって、改めて聴くまでもなく複雑な曲構成で覚えにくいはずやのに、それでも驚異的にキャッチ―ですよね。グッと脳裏に焼き付くというか、身体に染み込むというか。これ、なんなんでしょうか? やっぱそりゃ意識してそう作ってるんですもんね?

 うん。意識して作ってるよ。うんとね、歌詞とメロディーが合うやつをずっと探す作業というか。

――歌詞が先なんですか?

 いや、どっちからってことはなくて、どっちもそうなんだけど、歌詞がこれまたよく耳にする言葉過ぎてもパッと通り過ぎちゃうし、複雑というか、分かりずらい言葉過ぎると逆に耳閉じちゃうみたいな。
 聴いた人をちゃんと刺激して、ちゃんと入っていくような感じの言葉が一番いいと思ってるの俺。飽きずに何年経っても聴けるようなね、そういうのが一番いいんじゃないかなと思ってやってるような気がする。

――好きな曲を挙げだしたらキリがないので、MUSIC VIDEOになっている2曲について少し話を聞かせてください。



――ちなみにこのMVは2つともヨシトくん(NO HITTER/Vo&Ba,IT'S A FACT RECORDS, STUOOM RECORDING STUDIO,NICE BADGE)が作成しているんですよね。

 そうです。撮影も編集も全部。『海鳥』のMVは撮影でちっちゃん(CHIZKA PHOTO)も手伝ってくれたね。

――ヨシトくんは映像制作経験は無かったけど、comixのMVを作るというので映像制作を始めたという話を聞きました。いや、本当に凄いなと思いまして、ヨシトくんってどんな人ですか?

 大変そうだったよ、機材買うところからだからほんとゼロからだと思うね。ヨシトくんはねー、話が面白いとか、考えてる事面白いとか色々あるけど、やっぱ熱い人だなーって思う。comixなんてヨシトくんいなかったら今頃なかったようなもんだよ。あと昔から俺にないもの持ってるなーって思ってる。すごい面白い人だよ。ひねくれ方も好き。斜めから見てる感じが(笑)。

――斜めから見てる感じですか? 僕も何度かお話しさしてもらいましたがめちゃくちゃ真摯な人やなぁという印象があるのですが。

 いやいや、全然そうだよ(笑)、もちろん真っ直ぐも見てるけど、話し込んでくるとプラス斜めから見てるっていう印象が俺にはあるんだよね。斜に構えるとかとは違う感じ。面白いことをしている人はなんかそういうイメージがあるんだよね俺。

――なるほど、なんか変に受け止めてしまった、斜めというのが(笑)。
 ヨシトくんが一発目に作ったMVピースサイン』は、comixの歌の優しいところが思いっきり詰まってる気がします。

 そうなんだ!? なんかこの歌の感想あんまり聞いたことないかも。でも人がピースしてるの見るとなんかほっこりするよね。大人になっても。ツアーの時の写真とか見てて、ピースサインっていいなあって思って。早くまたツアーしてみんなに会いたいなーって思ってた。

――MVは街行く人から札幌のシーンでバリバリやっているバンドマンが沢山登場しますね。

 あれはもう街中でヨシトくんがカメラもって、俺とじょーちゃんが「ピースサインください!」みたいな。ライブハウスでも友達にピースしてもらってね。一番最初に出てるコかわいいでしょ? 実はあれ一回断られたんだけど、やっぱあれいいなーつってもっかい声かけてOKもらったの(笑)。あの撮影は楽しかったよ。

――楽しそうに撮影してる風景が目に浮かびます。あぁ、みんなでススキノで遊びたいッスね(笑)。
 そしてこの『ピースサイン』のシングルに入っている『ライブハウス』という曲がこれまたヤバいんですけれども、しかしこれさっきも言いましたけど、好きな曲を言い出したら本当にキリがないので次にします。

 

 (▲1st single『ピースサイン』COXPOZ MUSIC 

 

 Photo:CHIZKA

――『海鳥』という曲は、ライヴのMCでたまに"死んだ友だちの歌"って言ってますが。

 うん、そう。高校からの友達で、亡くなっちゃってね。一緒にライブハウス行ったり、CD貸しあったり、よく遊んでたんだ。でもそいつの曲を作ろうなんて全然思ってなかったんだけど、なんか死んで2年くらいしたら、ふと曲ができてさ。でもなかなか踏ん切りがつかんくて、人前で歌ったりすんのが。そんでそんな話をデムにしたら「いや絶対喜ぶしょ! うれしいと思うなー」って言われて。あ、そういえばそんな奴だったなーって思って、吹っ切れた。それから本当にいろんな人に協力してもらって、あんな綺麗な映像までできて、ほんとによかった。あれとか俺、最初車の中で見てボロ泣きだったよ(笑)。
『BIG FUTURE』作ってた頃はね、なんか感情の揺れがすごかった(笑)。いろんな場面でわー!ってなってたなあ。

――家族や友達や近しい人、動物もそうですね、一度愛した生き物がこの世からいなくなると、"死"について、同時に"生きる"ということについてとても意識するようになると思いますが、コータくんって常日頃から"死"って意識してますか? comixは"生き急ぐ"というか、そういうニュアンスの歌詞が聴いていて多いように思います。

 今より昔のほうが考えてたような気がする。

――昔っていつぐらいですか?

 10代の後半から20代前半くらいかな。

――何か理由になる出来事がありました?

 いや、そういうのはわからない。でも、comixの歌詞とか、最初のころの曲は"死ぬ"って言葉をすごいいっぱい使ってるんだよね。"どうせ死ぬんだろ? だから今をもっと楽しんだほうがいい" みたいな考えだったから、歌詞もずっとそんな感じだったのね。だけど、少し大人になって、"未来"が凄い大事になってきた。さっきも『BIG FUTURE』を作った時のことで言ったけど、"俺、今、未来がテーマだなあ"って『BIG FUTURE』を作る少し前に明確に思っだんだよね、"未来のための今だ"って。
『海鳥』の話に戻るけど、高校から仲良くしてた友達が俺含めて三人いて、よく一緒に遊んでたんだけど、一人は死んで、もう一人は2人目の子どもが生まれてさ、なんかその居なくなるのと生まれてくるのが同時くらいだったのさ。それで子どもが生まれてきたことと、友達の死によって未来を凄い見るようになったという感覚があったんだ。だから割と前向きな歌なんだよ、俺にとっては。

――そんなことがあったんですね。当然だけど知りませんでした。
 このMV、鼻の下とかホッペタとか完全に擦り傷が残ってますね(笑)。めちゃくちゃ気にしてましたが消えてよかったですね。

 だって撮影する何日か前に顔血だらけになったんだもん! CHAOTIX最後のライブの日で、いろんな感情ぐっちゃぐちゃでさ、最終的に朝方チャリから5mくらいふっ飛んで。顔から落ちた(笑)。

――コータくんの顔面の擦り傷は本当にすみませんが見た瞬間に爆笑してしまいました。なかなかダサい感じに思いっきり擦ってんなぁと(笑)。
 しかし、CHAOTIXの活動停止はそれくらい本当に多くの人にとって残念なことでしたもんね。でも、解散とは言ってないですもんね?

 そうだね。解散とは言ってないからいつかやってくれると思ってるけどね。

――現在はギターのこまっちゃんとユンボはいませんが、残る三人でAZN(アゼン)が始動しました。ライヴもバリバリやってるみたいですね。音源めちゃくちゃカッコよかった!

 あの人たちのやることだからカッコいいとは思ってたけど、やっぱりカッコよかったね。

――喰らわされましたね~本当に。また今すぐにでもライヴ観たいです。東京にライヴ企画して呼びます。

 

 (▲AZN『Yoroshiku』ARCレコード)

――話が脱線してしまいましたが、『海鳥』のMVの話に戻ります。
 MVの途中からライブペインティングみたいになりますが、あの絵は絵描きのENANYAさんですね。他にもエナちゃんの絵をいろいろと見させてもらったことがありますが、本当に凄い綺麗な色使いですよね。

 うん、エナちゃんの作るものはほんと幸せな気持ちになるよ。アルバムの歌詞カードでも描いてもらったよ。海の絵は絶対エナちゃんしかいないって言って。さっきの高校の友達とよく蘭島って海で遊んでてさ。そこで海鳥がひゅーんって飛んくのが、なんかそいつとすごく重なって。それで海鳥なんだよね。そんで友達に蘭島の写真を送ってもらって。エナちゃんに見てもらって。ヨシトくんにも蘭島についてきてもらってさ、車の中でそいつの話したりして。その後メンバーにも来てもらって撮影してさ。俺にはほんと宝物みたいな映像作品だよあれは。

――両曲とも1stアルバムに入っていますが、人間堂からも『comiczoo/ギラギラ』という2曲入り7inchシングルをリリースしました。これまた本当に間違いない名曲と断言できます。『ギラギラ』もMVを作成していたんですが、わけあって未だに完成していないんですけれども。いつの日かここぞというタイミングで見せれたらなぁと思っています。

 うん、あの映像いいよね! 曲と一緒に古くなってくのがいいね。『ギラギラ』とかもう、たまに俺らが作った感じがしないっていうか、最初から最後まで全部一緒に歌おうよ! みたいな(笑)。けどほんとあのレコードのおかげで色んな人と繋がれたし、すごく思い出深い作品です。

 

 (▲1st 7" single『comiczoo/ギラギラ』人間堂)

――最近は""宮本コータ名義で一人でギターを持って弾き語りもしているみたいですが。

 一人でやったら、意外とバンドと全然違うアプローチができたなと思ったんだよね。ビートのない自由さもまた楽しいよ。

――また違う張り詰めるような緊張感がありますね。

 うん、あるある。おっかないよ(笑)。けど言葉がはっきりと出るからね、もっと上手になったらやりがいあるかなと。

 

 Photo:CHIZKA

 

 

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KOTA MIYAMOTO
Collage T-shirt collection




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